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津波の第一波は、わずか2、3分で到達することがあります!

津波は陸に近づくほどどんどん高くなります釣り人は注意を海辺の建物や走行している車も注意
海水浴客も注意サーファー、ヨット、船も注意潮干狩りの客も注意

 四方を海に囲まれる日本。そして、海で起きる巨大な地震が運命づけられている日本。
 特に、大平洋沖で起きる巨大な津波を伴う大地震は、100〜150年といった長い周期で繰り返しおそってくるために、次の津波までの間、生存者による語り継ぎができず、どうしても多くの教訓が忘れられてしまいがちです。
 実は、上のイラストのように、海辺を利用したり居住し生活している人々や構造物は、常に津波の危険にさらされています。1993年に起きた北海道南西沖地震では、津波の第一波が奥尻島に地震発生からわずか3分後に到達し、そのあとの大きな波は集落をひと飲みにしました。流木や漁船が波とともに押し寄せ、貯蔵されていた石油などが流れ出て火災も起きました。津波の高さは、震源に近い島の西側で最大23.3mにもおよび、揺れがおさまってから逃げたり、車で逃げた人はその大半が津波に飲み込まれたとも言われています。
 このように、もっとも警戒されている太平洋沖を震源とする巨大地震でなくても、陸に近い沿岸で起きれば、奥尻島のときのように、わずか2、3分で、つまり津波警報が出る前にいきなり津波がやってくることがあります。

 2004年12月に起きたインド洋スマトラ沖地震に伴う津波の映像では、私たちは、日本で確実に30±10年内に起こる巨大地震に伴う津波の姿を目の当たりにし、衝撃を覚えました。東海・東南海・南海地震の三つ子の地震がやってきたら、太平洋沿岸各地で街に濁流が押し寄せる悲劇が起きる可能性があります。たとえば、専門家からは、大阪や名古屋といった都市部では、地下街や地下鉄に海水が一気に浸水し、水没するとも指摘されているのです。
 下の写真は、スマトラ沖地震による津波のすさまじさを物語っています。

2004年12月26日インドネシアのスマトラ島沖地震(M9)による
津波災害の(航空)写真

津波の映像はこちらから>> Asian Tsunami Videos.com(海外のページ)で見られます。

津波の前(2004年6月23日)のバンダ・アチェ 
Digital Globe/日立ソフト 提供 ※黄色で囲んだ部分を下に拡大
津波の後(2004年12月28日)のバンダ・アチェ
Digital Globe/日立ソフト 提供 ※黄色で囲んだ部分を下に拡大

津波の前のバンダ・アチェ(拡大)
Digital Globe/日立ソフト 提供
津波の後のバンダ・アチェ(拡大) 
Digital Globe/日立ソフト 提供

 津波の前と後の航空写真を比べてみてください。家がすべて洗われてしまっています。家にはもちろん、住民もいました。
 津波のスピードはジェット機なみです。その破壊力は木造建物なら、一撃で木っ端みじんになります。さらにこれだけの家の木材や車等が浮遊物となって押し寄せます。このような波に飲まれたら、いくら泳ぎに自信のある人でも、絶対に生き残ることはできません。溺死(できし)ではなく、すり傷やヤケドといった外傷を負うケースも多いのです。
 助かるには、地震を感じたと同時に避難を開始し、津波が届かない高さをもつコンクリート等で作られた頑丈な建物に逃げるしかないのです(わざわざ時間をかけて遠くに行く必要はありません。近くでも、丈夫で高けれOKです)。

津波で死なないための一番大切な減災対策は、コレ!

  1. (ふだんから)いつもいる場所や、遊びに行く場所は、津波の危険があるかどうか、市町村、県に問い合わせをしておきましょう(多少、古いデータは、下記の市町村別詳細リストにあります)。自治体によっては、津波浸水予測図、津波ハザードマップ、津波シミュレーション等を作成しています。ない場合には、次のようなページを参考にしてください。
     ○内閣府防災情報のページ 
       > 震災対策(東海、東南海・南海、首都直下、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震の被害想定等)
     ○海上保安庁海洋情報部
      港湾、沿岸域における詳細な津波シミュレーション
      (想定される東海、東南海、南海で引き起こされる津波のシミュレーション)
     ○国土交通省河川局海岸室 
      海岸の津波防御レベルの実態 > 津波に備えよう 
       > 市町村別詳細リスト(pdfファイル、平成15年までのデータ)
  2. (ふだんから)津波から逃れるためには、どこに避難するのが適切なのかを、地域の皆で相談しておきましょう。(自治体で指定してある避難場所(タワー等)がない場合は、特に相談が必要です。津波からは、遠くに逃げるのではなく、近くても高い頑丈な構造物(たとえばコンクリートの建物の3階以上)に逃げるのが鉄則です。近隣のビル所有者と相談をしておくとよいでしょう。)
  3. (津波が到達するエリアでは)地震を感じたら、すぐにそこから逃げましょう(テレビをつけて、警報を待っていては、逃げ遅れる場合もあります)。
  4. (津波が到達するエリア(特に大平洋沿岸地域)では)1分を超えるような長い地震と、突然の大きな揺れは、避難勧告と受け止めて、すぐに海辺から避難を!(1分を超えるような長く揺れる地震の場合、海溝型地震の可能性があります。この場合、津波は数時間、繰り返しおそってくる可能性があります。)
  5. 波が引くことなく、大きな津波が突然おそってくることもあります。

  主な参考資料 :
  ○ 2004年12月26日 インド洋地震津波災害 /インド洋地震津波災害調査研究グループ
  ○ 津波の伝播について、わかりやすくまとめてあるもの
     インド洋の地震・津波津波のアニメーション(波は幾重にもなっていて繰り返し襲いかかります)/独立行政法人産業技術総合研究所

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