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メールはすぐに来る、必ず届くとは限りません

携帯電話のパケットが届くとは限りません

 皆さんは、パソコンのメールや携帯電話のメール(パケット)は、すぐに届くもの、確実に届くもの、と思っていませんか?
 
実はメールやパケットをめぐっては、
ふだんから次のようなことが起きています。

  • メール、パケットはすぐに届くとは限らない
    すぐに届くだろう、と思っていたら、それは間違いです。最近は、皆さんがメールを多く使うことから、遅れて届くケースも増えています。たとえば、メールの配信サービスでは、1度に大量にのメールが送信されるので、通常でも出した順に最初と最後には時間差がうまれます。さらに、急激に増大している迷惑メールが各電話会社のシステムを圧迫しています。これらのことから、たとえばサッカーの試合速報が、速報とはいえないほど遅れて届くことも珍しくありません。
  • メールが届かない
    ふだんでも、いくつものサーバーやプロバイダを経由する間に、メールを届けるコンピュータがダウンしてしまったり、まちがって捨ててしまったり、誤配送をしたり、障害エラーが出たりして届かない場合もあります。また、一般に使われているメールソフトの多くは、相手に届いたか、相手が読んだかを確認することはできませんから、メールは決して「絶対」「確実」なツールではありません。

 というような情勢を踏まえたうえで、携帯メール、パケットについて、以下にまとめておきます。
 携帯電話は、一部の第3世代を除いては、パケットと音声を別にしているため、音声が通話制限やふくそう(輻輳、込み合うこと)して使えなくても、パケットは送信できる場合があります。これが、一部にある「パケットは災害に強い」と言われるゆえんです。といっても、停電が起きれば、基地局の蓄電がなくなるまでの数時間しか利用はできませんし、もし使えたとしても、必ず届く、すぐに届くことはありません。遅く届くことは当たり前ですし、停電のほか、途中で基地局のルータの処理速度を超えたパケット量がきた場合などにおいて、メールが途中で失われる事態が起きます。(なお、災害時には、基地局となりうる車両が派遣・配置されることが予想されますが、広域の災害時では、すべての地域にまんべんなく素早く派遣が行き届くには、時間がかかるものと思われます。)
 最近では、阪神・淡路大震災当時と異なり、携帯電話をほとんどの方が持っているという状態でもあります。一方で、災害時、もしくは災害が予想される場合に自治体等からメールを送るサービスも普及してきました。そして、ふだんから迷惑メールも多く出回っています。通常でも混み合っていますので、災害時になれば、全く想定していない事態が起こる可能性もあります。
 こういった情勢を考えると、たとえ「災害に強い」と言われるパケットでも、いざというときに、どういう状態に陥るかは不透明です。くれぐれも、パケットは、災害時に確実なツールと、断言することはできない、ということを、送信するほうも、受けるほうも、認識しておく必要があります。
 なお、携帯電話は、上述したように基地局となる車両が派遣される等により、数日たてば使える可能性も出てきますので、ご自分の携帯電話を簡単に充電できるものを購入しておきましょう。基地局が失われて見当たらない場合、携帯電話の消費する電力は大きくなり、通常よりも早く電池が減っていくこともわかっています。暗がりでは、携帯電話の画面の明かりが頼りになることもありますし、耳の不自由な方と、筆記用具がなくても画面を見ながら対話もできます。手回しのものや太陽光、車のシガレットを利用した充電器などを備えておきましょう。
 とにかく、ひとつのツールに頼ることなく、複数の情報入手経路を確保しておくことが必要です。

 >>警報や避難勧告などが出ない、間に合わないといったケースについてもご参照ください。

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