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道路は障害物で通れません

大地震では、渋滞や火事、障害物などのため、
自動車も人も、通れないこともあります

 大地震では、街のあちらこちらで火の手が上がり、ブロック塀は倒れ電信柱が傾き、ビルや家が倒壊するなどして、道がふさがれます。狭い道路では、避難路が断たれたり、倒れた家屋を伝って火が向かいの家にうつることもあります。道路自体も地割れやゆがみで通れなくなることもあります。そして、山間部では、街と集落をつなぐ一本道がガケ崩れなどにより通行できなくなるケースもあります。
 阪神・淡路大震災では、その他にも、放置車両が通行のさまたげとなったり、高速道路が倒れ橋が落ちました。停電で信号も消え、交通整理の人員がたりず混乱もしました。
 車の交通を難しくする例(阪神・淡路大震災の写真) >>
 停電のトップページ…停電で信号が消灯、大混乱に >

 そうしたなか、特に街なかの幹線道路には、より多くの車が殺到します。阪神・淡路大震災では、消防車、救急車といった緊急車両が渋滞に巻き込まれて、火災や救急現場までたどり着けなかった例もみられました。
 これらの緊急車両のほか、緊急物資の輸送やライフライン(水、電気、ガス、通信)の復旧等応急対策活動を行ううえでも、緊急交通の確保がとても大切になります。そのため、大地震の発生後には、交通規制によって一般車両の通行禁止区域が設置されたり、緊急輸送路の確保がなされたりします。(自治体では、あらかじめ規制が行われる道路やエリアを定めています。ふだんから車を利用している方は、自治体に問い合わせをして、どの道路が対象になっているか知っておくことが大切です。こういうときこそ、1人ひとりの理解と協力が必要になります。)


 主な参考資料 :「阪神・淡路大震災教訓情報資料集」
   内閣府・(財)阪神・淡路大震災記念協会

ひどい渋滞で消防車も救急車も巻き込まれる(注)イラストは、あくまでイメージです。

 車をお持ちの方は、ぜひ、次のことにご協力ください。

  • 特に街なかで、車は、極力使わないでください。
     一般に街なかでの避難は徒歩が望ましい(東京都では、東京都震災予防条例第42条において、避難に車の使用を禁止)とされています。したがって、高齢者や障がい者を安全に避難・誘導する場合でも、できるだけふだんから車を使わないで避難できる方法を考えておきましょう。車を使ったとしても、交通規制や渋滞により避難所までたどり着けないことも多くありますし、救急車や消防車といった緊急車両のさまたげにもなります。
      また、津波避難のとき、「車のほうが早い」と考えがちですが、必ずしもそうとは限りません。地域の地形や地理によっては、その集落の各戸から1台ずつ、一斉に車が道路に出てきたら、たちまち大渋滞になるような所もあります。そうなると、むしろ歩く方が早く確実に避難できます。まして、津波はいかに早く遠くに避難するのではなく、近くても丈夫な高い場所に上がるかです。また、地形によっては道路は、津波の通り道にもなります。したがって、誰もが確実に早く行ける近くの高台や、頑丈なコンクリートでできた建物の4階以上に避難することをふだんから想定し、ご近所の方と共に、どうすれば素早くみんなで避難ができるかを、考えておくことをおすすめします。
  • 運転中に、大きな揺れを感じたら、ゆっくりスピードを落として道路の左側に止め、情報を収集します。(場合によっては通行の妨げにならないところへ移動してから、車をそのままにして避難をします。)
     「あれ? パンクかな?」と思うほどハンドルがとられた時、実は大きな地震が起きているというケースがあります。道路の広さにもよりますが、ハンドルをとられるといった大きな揺れを感じたら、ハザードランプを点灯し、車の流れに注意をしながら徐々にスピードを落とします。そして、倒れてくるものや、電線が切れてたれ下がっていないような安全な場所に止めて、カーラジオから、まず情報を得るとよいでしょう。高速道路などでは、緊急輸送路になっていることが多いため、直ちに交通規制が行われることもあります。警察、道路管理者、防災機関などの指示に従って、交通の邪魔にならない場所に止めましょう。
      車をそのままにして離れる必要が生じた場合には、キーはつけたまま、ドアロックをしないのがルールです。往来の危険のため、第三者が移動できるようにするためです。貴重品をもって離れましょう。

「地震災害 通行止」の表示


交通規制や渋滞が起こります
(阪神・淡路大震災

神戸市消防局 提供

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