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あなたのもとに、救急車も消防車も来ません

大きな地震が発生したら、あちらこちらから「助けて」という声が寄せられます

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大地震でおこる火災は
ふつうの火災とは異なります >>

大地震がおきると、火災、生き埋め、けが人が
同時多発し、119は大混乱になります

 119通報では、主に消火・水利の確保、救助、救急活動が求められます。しかし、災害現場が広域に同時多発で起こると、限られた人員でこの3つの活動を行うのは非常に困難となります。
 阪神・淡路大震災では、119をめぐって、次のようなケースが報告されています。

  • 119番に電話が殺到。119番通報の伝送装置の障害(回線異常を知らせる無音電話になる等)が発生
  • 一度に電話をかけた人が多かったため、輻輳(ふくそう)が起きて、通じなかった
  • 電話を受け付けることができて消火のため消防車が向かったが、目的地に向かう途中で多数から救助を求められ、目的地までたどりつけなかった
  • 道路の通行が倒壊した建物や電柱、塀、火事の炎、地割れなどによってさまたげられたため、目的地まで行けなかった
  • 避難をする車両が道にあふれ、その渋滞に巻き込まれて、目的地までたどりつけなかった
  • 電話が通じないので、直接、助けを求めて消防署に駆け込む人が殺到したが、すべての署員がすでに助けに出ていて要望にこたえられなかった
  • 消防署も被災し、車庫のシャッターがあかないなど、出動に影響が出たり、施設の倒壊危険で避難をせざるをえなかった
  • 現場では、限られた人員で延焼防止の放水と、救出作業の援護注水を同時に行いながら、救出活動にあたらなくてはいけないなど、救助と消火の板ばさみとなった

 これらは、みられた現象のごく一部ですが、火災や救助要請が同時多発的に起きる広域におよぶ大災害や大規模テロのとき、119は機能しないと想定しておきましょう。そのときに一番、確実で、一番、頼りになるのは身近な人やご近所の人です。阪神・淡路大震災でも、一般市民や消防団による消火・救出活動が、火の延焼を防ぎ、多くの人の命を助けました。
 ぜひ、 大きな災害時には、ご近所どうしで、お互いにパニック状態になっていないか、無事だったか、火は出ていないかなど、安全を確認したり、協力して救出や消火をしてください。(消防署でみられた上記の現象は、同じように警察署でも起きました。)


主な参考資料 :(一部編集)
「阪神・淡路大震災教訓情報資料集」  内閣府・(財)阪神・淡路大震災記念協会
 ※ 上記、資料に記載されている参考文献の一覧はこちらから >>

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